ホームインスペクション現場レポート

FIELD REPORT ホームインスペクション現場レポート

ここでは、ホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)の実際の現場での作業や、内容などをレポートしています。 新築住宅、中古住宅、その他の物件などで、どういったことをしているのか、どういう流れで作業するのかなど、住宅診断・住宅検査の様子をご紹介♪

中古住宅

中古住宅診断Vol.09

金沢市の中古住宅のホームインスペクションを行ってきました。

 

【2階階段上】

照明器具あたりから水ジミを発見しました。

水シミには、雨漏れ、結露、動物の糞尿など様々な原因が考えられます。

さらなる具体的な原因の特定には、天井点検口からの目視などの調査が必要となってきます。

 

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【小屋裏】

 

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水シミの原因の特定のために、小屋裏での診断を行いました。

野地板にも水シミのあとが確認されました。

雨漏れかと思われます。

雨漏れは、瑕疵(重大な欠陥)となります。

 

 

 

【屋根】

雨漏れの原因を特定するため、屋根の確認を行ったところ、

瓦のずれが確認されました。

 

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瓦のズレの箇所と、小屋裏のしみ跡が一致しました。

これにより、ここの瓦のズレの箇所が、雨水の侵入経路の可能性として考えられます。

瓦のズレや割れなどが見られる場合は、小屋裏内部の確認をおすすめします。

 

 

 

【1階洋室】

 

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床の一部に沈みが確認されました。

沈みの原因としては、床下の下地材に経年劣化(痩せ)、シロアリなどによるもの、床下の湿気による床下材の腐食などが考えられます。

木材に加重がかかることにより生じた場合、構造上・使用上に問題がない場合は、補修が必要ないというケースがあります。

 

 

【軒裏の水漏れ】

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軒裏に広範囲の水シミを目視にて確認しました。

 

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はしごを使い、庇(ひさし)の上を確認したところ、ラスモルタルの外壁にひび割れが見つかりました。

ひび割れが深い場合、今回のような水の浸入経路となる場合があります。

実際に補修を行う場合は、さらに建物内への水の侵入がないか確認するため、2次診断(破壊検査)が必要となります。